8月も終わりですね。今年は例年以上に台風に見舞われました。
昨日に至っては20世紀後半以降では初めて台風が東北地方、しかも太平洋側に上陸しました。
被害の状況はどうなのか、気になるところですね。
さて、今回は特別展の告知をしたいと思います。
7月12日から開催されている「夏の手ざわり秋の音」というものです。
せんだい3.11メモリアル交流館で行われているものです。
オープニングの特別展開催時に訪れたものを記事にしています。
施設概要も書いておきましたのでまずはこちらをご覧になってください。
(※営業時間が変わっていたようなので修正を加えてあります)
昨日に至っては20世紀後半以降では初めて台風が東北地方、しかも太平洋側に上陸しました。
被害の状況はどうなのか、気になるところですね。
さて、今回は特別展の告知をしたいと思います。
7月12日から開催されている「夏の手ざわり秋の音」というものです。
せんだい3.11メモリアル交流館で行われているものです。
オープニングの特別展開催時に訪れたものを記事にしています。
施設概要も書いておきましたのでまずはこちらをご覧になってください。
(※営業時間が変わっていたようなので修正を加えてあります)
さて、まず中に入ってみると、温かみのある七夕飾りが。
こちらは今回の特別展のイベントで作られたものだそう。
館内に彩りを与えてくれます。
今回の特別展では多くのイベントが催されているのが特徴です。
これからあるものとしては、
9月15日(木)18時~20時…「まめげっつぁん」の屋上庭園開放
9月17日(土)10時~12時…「食べられる生き物を探しに行くツアー/ドジョウ編」*要申込/参加料100円
10月10日(月・祝)10時~12時…「食べられる生き物を探しに行くツアー/イナゴ編」*要申込/参加料100円
10月13日(木)18時~20時…「いもげっつぁん」の屋上庭園開放
があります。どれも面白そう。
申込が必要なものは電話かメールでお願いします。
さらには、沿岸部に棲み着いていたというメダカとドジョウの姿も。
訪れたその日は、ドジョウが土にもぐってしまったために水が濁ってしまい、姿を見ることができませんでした。
ただこのドジョウは実際に若林区の沿岸部で採られたものだそう。
当時の沿岸部の海辺を実感できます。
これらを見届けた後は2階の展示スペースへ。
今回の催しは開館記念展を行っていたスペースを利用して行われていますが、
開館記念展であった荒浜のジオラマが常設展示に移動となっています。
↑そのジオラマ。左側が海岸方向
これをまだまだみられるのは嬉しい限りです。
まだご覧になってない方はぜひとも目を通していただきたいと思います。
このジオラマには住民の方がその場所での思い出や震災の教訓をつづったフラッグが刺さっていますが、
実はここに書かれていることが今回の特別展と密接にかかわっているわけで。
それでは特別展のスペースへ。
常設展と特別展の間の区切りのボードは居久根(いぐね)をモチーフとしています。
居久根とは、風や雪から家屋を守るために敷地を囲むように植えられた屋敷林のことで、
自給自足を行う農家にとっては欠かせないものでした。
荒井駅から南西に行ったところにも1件存在していて、当時の生活を偲ばせます。
写真に撮ったのがその居久根です。たぶん。
一応地図で確認していったので合っているような気もしますが、間違っていたらすみません。。
まあいずれにせよ、昔の生活では欠かせないものであった居久根を利用してウチとソトを分ける演出には、
企画の工夫の高さを感じます。
そのウチの部分にあったのは、「仙台市東部の暮らしの姿」でした。
擬音がちりばめられた空間の中には、伝統的な暮らしの様子が住民の方の言葉で残されていました。
「夏の手ざわり」というだけあって、夏の時期のものが多かったように思います。
さらにこの言葉が書かれたボードが置かれている台の下からは、
田畑にいれば必ず聞こえてくる虫たちの鳴き声がかすかに聞こえてきます。
まさに、「秋の音」。
勿論録音でしょうけれど、館内の温度やほの暗さの中にいると、
本当に六郷や七郷の田んぼ路の上にいるような感覚になります。
こうして雰囲気も相まって、当時の生活に思いを寄せることができました。
壁面には、震災直後の住民の方の言葉も。
津波の被害を受けて住民の方がどんなことを感じたのかを知ることができ、
個人的にはものすごく貴重な体験となりました。
こんな場所でなければ、なかなか生の声を感じることはできないと思います。
こちらもぜひ見てほしいですね。
ちなみに1階にも伝統的な仙台市東部の生活について書かれた短冊があったので、
こちらも見てみてはいかがでしょうか。
今回の展示では当時の伝統的な暮らしを知ることができ、興味深く見させていただきました。
自分は若林区でボランティア活動を行っていますが、
そこで活動していても知らなかったことをたくさん学ぶことができました。
もとは田んぼだった荒井駅近辺は、整備が進んで街ができようとしています。
一方で荒浜などの沿岸部は津波の被害を受けたことで街を作ることが許されなくなったところもあります。
まさに仙台市沿岸部は変化の岐路に立たされているのです。
そしてこうした変化に伴って、かつての暮らしが失われることも考えられます。
「これまで」に触れて「これから」に思いを馳せに行ってみてはどうでしょうか。
この企画展は10月30日(日)まで、せんだい3.11メモリアル交流館の開館日に行われています。
…そういえば、開館記念展で飾られていた中川和寿氏の作品が、
2階~3階の階段の踊り場に移されていましたね。
この絵も残してくれてよかったなぁって思います。
こちらは今回の特別展のイベントで作られたものだそう。
館内に彩りを与えてくれます。
今回の特別展では多くのイベントが催されているのが特徴です。
これからあるものとしては、
9月15日(木)18時~20時…「まめげっつぁん」の屋上庭園開放
9月17日(土)10時~12時…「食べられる生き物を探しに行くツアー/ドジョウ編」*要申込/参加料100円
10月10日(月・祝)10時~12時…「食べられる生き物を探しに行くツアー/イナゴ編」*要申込/参加料100円
10月13日(木)18時~20時…「いもげっつぁん」の屋上庭園開放
があります。どれも面白そう。
申込が必要なものは電話かメールでお願いします。
さらには、沿岸部に棲み着いていたというメダカとドジョウの姿も。
訪れたその日は、ドジョウが土にもぐってしまったために水が濁ってしまい、姿を見ることができませんでした。
ただこのドジョウは実際に若林区の沿岸部で採られたものだそう。
当時の沿岸部の海辺を実感できます。
これらを見届けた後は2階の展示スペースへ。
今回の催しは開館記念展を行っていたスペースを利用して行われていますが、
開館記念展であった荒浜のジオラマが常設展示に移動となっています。
↑そのジオラマ。左側が海岸方向
これをまだまだみられるのは嬉しい限りです。
まだご覧になってない方はぜひとも目を通していただきたいと思います。
このジオラマには住民の方がその場所での思い出や震災の教訓をつづったフラッグが刺さっていますが、
実はここに書かれていることが今回の特別展と密接にかかわっているわけで。
それでは特別展のスペースへ。
常設展と特別展の間の区切りのボードは居久根(いぐね)をモチーフとしています。
居久根とは、風や雪から家屋を守るために敷地を囲むように植えられた屋敷林のことで、
自給自足を行う農家にとっては欠かせないものでした。
荒井駅から南西に行ったところにも1件存在していて、当時の生活を偲ばせます。
写真に撮ったのがその居久根です。たぶん。
一応地図で確認していったので合っているような気もしますが、間違っていたらすみません。。
まあいずれにせよ、昔の生活では欠かせないものであった居久根を利用してウチとソトを分ける演出には、
企画の工夫の高さを感じます。
そのウチの部分にあったのは、「仙台市東部の暮らしの姿」でした。
擬音がちりばめられた空間の中には、伝統的な暮らしの様子が住民の方の言葉で残されていました。
「夏の手ざわり」というだけあって、夏の時期のものが多かったように思います。
さらにこの言葉が書かれたボードが置かれている台の下からは、
田畑にいれば必ず聞こえてくる虫たちの鳴き声がかすかに聞こえてきます。
まさに、「秋の音」。
勿論録音でしょうけれど、館内の温度やほの暗さの中にいると、
本当に六郷や七郷の田んぼ路の上にいるような感覚になります。
こうして雰囲気も相まって、当時の生活に思いを寄せることができました。
壁面には、震災直後の住民の方の言葉も。
津波の被害を受けて住民の方がどんなことを感じたのかを知ることができ、
個人的にはものすごく貴重な体験となりました。
こんな場所でなければ、なかなか生の声を感じることはできないと思います。
こちらもぜひ見てほしいですね。
ちなみに1階にも伝統的な仙台市東部の生活について書かれた短冊があったので、
こちらも見てみてはいかがでしょうか。
今回の展示では当時の伝統的な暮らしを知ることができ、興味深く見させていただきました。
自分は若林区でボランティア活動を行っていますが、
そこで活動していても知らなかったことをたくさん学ぶことができました。
もとは田んぼだった荒井駅近辺は、整備が進んで街ができようとしています。
一方で荒浜などの沿岸部は津波の被害を受けたことで街を作ることが許されなくなったところもあります。
まさに仙台市沿岸部は変化の岐路に立たされているのです。
そしてこうした変化に伴って、かつての暮らしが失われることも考えられます。
「これまで」に触れて「これから」に思いを馳せに行ってみてはどうでしょうか。
この企画展は10月30日(日)まで、せんだい3.11メモリアル交流館の開館日に行われています。
…そういえば、開館記念展で飾られていた中川和寿氏の作品が、
2階~3階の階段の踊り場に移されていましたね。
この絵も残してくれてよかったなぁって思います。